セブン-イレブン菊川倉沢店物語2(Sさんのお話)

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今回は、菊川倉沢店 物語という事で(笑)2回目です。
当店によくいらっしゃっていたあるおばあちゃんのお話です。
まだお店を始めたばかりで、オープンしたばかりのころによくお店にいらっしゃっいました。
なんだろう。
なぜかこの方のことは、ずっと心に残っています。
今でも感謝しているからかもしれません。


     目次

1 Sさんの存在 

2 陽気なSさんと頼りになるSさん

3 終わりに



1 Sさんの存在

10年以上前のこと、オープンしてまもなく、お店の事をご近所さまに知ってもらうために、クローバ(店から出て、店のご近所さまへご挨拶や、チラシを配ること)を数日やりました。ついでにフランクも持って、欲しい方には購入してもらいました。
フランク100円を喜んで買っていただくことができ、嬉しさもありました。

ただ、どこに行っても売れるわけではないので、数本の売れなかったフランクを残して、店へ帰ってきました。
すると、駐車場の近くから、「おはよう!!」という大きな声がします。

顔を上げると、そこにいたのは、いつもご近所からいらしてくれる、80歳くらいのおばあちゃん。

挨拶を先に言われてしまった…。と思いながら挨拶を返しました。
いつも買い物に来てくれるおばあちゃん。

介護カートというんでしょうか。いつも、杖か介護カートを持って徒歩でお買い物に来てくれました。

名前を近所の方からSさんと呼ばれていたので、私たちもいつの間にかSさんと呼ばせてもらいました。
そのSさんはいつも元気よく、少しぶっきらぼうに
話します(笑)。「なーに、どこ行ってきただ?」近所へのご挨拶とフランクを売ってきたよ、と話しました。
まだ残っていると話すと、すかさず、「どう!頂戴、1本買ってくよ。」と私たちを喜ばせようという思いが、感じられました。
本当にありがたいことです。
なぜか私はたったこの1コマが心に深く残っています。


2陽気なSさんと頼りになるSさん

店内でもSさんは陽気です。
パートさんにも「おはよー!!」と大きな声で入店。

いつもの風景。あーでもない。こうでもない、と言いながら、楽しそうに会話しながらお買い物を続けます。

「○○はないだかね??」

「ごめんねー!今日はないねえー。」と言うと、「なーんだ、すごいねえ、よく売れる店で!わたしゃ、これが好きだよお。だけん、いいだよ。」と言って、いやな顔一つしないで、「じゃあこれにするかな!」といいながら、また買い物を続けました。

買い物を楽しそうにする姿は、祖母に似ていました。

そんなところが、なんとなく親近感を持たせてくれました。

あるとき、パートさんと、男性の方がちょっとしたトラブルがあり、パートさんが困っていた時に、Sさんが、男性の後ろから現れて、「そんなのいいだよう、こうすればいいだよ!!」と男性の方に一言。Sさんの鋭い解決に男性もたじたじ...。トラブルまでうまくおさめてくれました。こんな感じでいつも応援してくれているような方でした。


ある日、そんな元気で明るいSさんも突然お亡くなりになりました。
「えーよえーよ、そんなのえーだよお。」さっぱりした明るい性格。

お店で楽しく買い物をしてくれたSさん。ふとした時に思い出す、大切なお客様の一人です。

ここは、お茶畑に囲まれた田舎のコンビニ。

長く経営していると、高齢化社会で、よく来られたお客さまもいつの間にかいらっしゃらなくなります。

しかし、こういったたくさんの方にご来店いただき、今日も当店は入口のセンサー音、コーヒーマシーンの音、レジの音、ビニール袋の音、お客様の声、コンビニならではのたくさんの音の中で、せわしなく活動しています。

「いらっしゃいませ、ようこそセブン‐イレブン菊川倉沢店へ。」


終わりに

最後までお読みいただきありがとうございました。

コンビニ
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