セブン-イレブン菊川倉沢店物語2(感謝しているSさんのお話)

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

買い物かご コンビニ仕事
買い物かごイメージ
スポンサーリンク




今回は、セブンイレブン菊川倉沢店 物語という事で2回目です。
今回は当店によくいらっしゃっていたあるおばあちゃんのお話です。
まだお店を始めたばかりで、オープンしたばかりのころによくお店にいらっしゃっいました。
なんだろう。
なぜかこの方のことは、ずっと心に残っています。
今でも感謝しているからかもしれません。

備忘録ブログ

セブンイレブン菊川倉沢店物語2

セブンイレブン

セブンイレブンに毎回来店してくださるSさんの存在



1 Sさんの存在

15年以上も前のこと、オープンしてまもなく、お店の事をご近所さまに知ってもらうため、クローバ(店のご近所さまへ挨拶や、チラシを配ること)を数日間やりました。

ついでにフランクも持って、欲しい方には購入してもらいました。
フランク100円を喜んで買っていただくことができ、大変嬉しさもありました。

ただ、どこに行っても売れるわけではないので、数本の売れなかったフランクを残して、店へ帰ってきました。
すると、駐車場の近くから、「おはよう!!」という大きな声がします。

顔を上げると、そこにいたのは、いつもご近所からいらしてくれる、80歳くらいのおばあちゃん。

挨拶を先に言われてしまった…。と思いながら挨拶を返しました。
いつも買い物に来てくれるおばあちゃんです。

介護カートというんでしょうか。いつも、杖か介護カートを持って徒歩でお買い物に来てくれました。

名前を近所の方からSさんと呼ばれていたので、私たちもいつの間にかSさんと呼ばせてもらいました。
そのSさんはいつも元気よく、少しぶっきらぼうに話します(笑)。
「なーに、どこ行ってきただ?」近所へのご挨拶とフランクを売ってきたよ、と話しました。

まだ残っていると話すと、すかさず、「どう!頂戴、1本買ってくよ。」と私たちを喜ばせようという思いが、感じられました。
本当にありがたいことです。

なぜか私はたったこの1コマがずっと心に深く残っています。



菊川倉沢店にいらっしゃる陽気なSさんと頼りになるSさん

コンビニバイト 年齢差の関わり方

2陽気なSさんと頼りになるSさん

店内でもSさんは陽気です。
パートさんにも「おはよー!!」と大きな声で来店。

いつもの風景。あーでもない。こうでもない、と言いながら、楽しそうに会話しながらお買い物を続けます。

「○○はないだかね??」

「ごめんねー!今日はないねえー。」と言うと、「なーんだ、すごいねえ、よく売れる店で!わたしゃ、これが好きだよお。だけん、いいだよ。」と言って、いやな顔一つしないで、「じゃあこれにするかな!」といいながら、また買い物を続けました。

買い物を楽しそうにする姿は、祖母に似ていました。

そして、そんな陽気さが、なんとなく親近感を持たせてくれました。

あるとき、パートさんと、男性の方がちょっとしたトラブルがあり、パートさんが困っていた時。
Sさんが、男性の後ろから現れて、
「そんなのいいだよう、こうすればいいだよ!!」と男性の方に一言。
Sさんの鋭い解決に男性もたじたじ...。
トラブルまでうまくおさめてくれました。
こんな感じでいつも応援してくれているような方でした。


ある日、そんな元気で明るいSさんも突然お亡くなりになりました。
「えーよえーよ、そんなのえーだよお。」さっぱりした明るい性格。

お店で楽しく買い物をしてくれたSさん。
ふとした時に思い出す、大切なお客様の一人です。
たまにふと思い出すと涙がこぼれます。

ここは、お茶畑に囲まれた田舎のコンビニ。

長く経営していると、高齢化社会で、よく来られたお客さまもいつの間にかいらっしゃらなくなります。

しかし、こういったたくさんの方にご来店いただき、今日も当店は入口のセンサー音、コーヒーマシーンの音、レジの音、ビニール袋の音、お客様の声、コンビニならではのたくさんの音の中で、せわしなく活動しています。

「いらっしゃいませ、ようこそセブン‐イレブン菊川倉沢店へ。」

セブンイレブン菊川倉沢店物語2 終わりに


終わりに

最後までお読みいただきありがとうございました。

また遊びに来てください。